ぴあチャンネル 2012年12月「ポリグラフ」初演時より(東京芸術劇場)
※初演時の地方公演情報が記載されておりますがご容赦ください。

ケベック(カナダ)の小劇場の女優で、舞台や映画のオーディションを受け続けているルーシー。しかし、ようやく手に入れた役が実際に起きた事件で殺された女性の役だったことが分かる。殺された女性の元恋人であり、当時容疑者としてポリグラフ(嘘発見器)のテストを受けた政治学の学生フランソワ。ベルリンから逃亡し、フランソワのポリグラフテストを担当した犯罪学者ディヴィッド。
フランソワが研究するベルリンの壁と、ディヴィッドの検死報告で語られる殺傷箇所=体節間膜(心臓を二分し、血液を通さない壁)、ルーシーが舞台で読み上げる『ハムレット』のセリフがリンクし、奇妙な偶然により出会った3人が親密になるにつれて、その関係がミステリアスに展開していく。

奇妙な偶然で出会った男女3人の人間関係と社会情勢が絡み合うミステリー「ポリグラフ」。
3人の身体が放つ強烈な個性と、斬新な視覚効果が見事に融合して生み出される、緻密で大胆な舞台にご期待ください。

身体と映像、光影が織りなす衝撃作

演出を手掛けた吹越満は、本作で初めて他者の作品を演出。映像の魔術師ともいわれるロベール・ルパージュの作品を、スピーディでスリリングでスタイリッシュな舞台として甦らせました。身体による表現を重点においたフィジカルシアターとしての要素、また映像や照明などビジュアル効果を駆使した斬新で実験的な手法による、非常にアート性が高く洗練された作品として、吹越版「ポリグラフ」は注目を集めています。

際立った個性を放つ3人の見事なアンサブル

高い身体性と演技力で舞台から映画、ドラマと役者として幅広く活躍するとともに、「フキコシ・ソロ・アクト・ライブ」で独自の世界観でパフォーマーとしての地位を築いてきた吹越満は、演出を手がけるとともに犯罪学者ディヴィッド役で出演。
ポリグラフ(嘘発見器)のテストを受けた学生フランソワを演じるのは、コンテンポラリーダンサーの森山開次。ニューヨークタイムズ紙で「驚異のダンサー」と評されるなど、抜群の身体能力と、しなやかでありながら鋭敏さも備えた独特の表現力を併せ持ち、演劇・映画・テレビと幅広い媒体での表現活動に積極的に挑戦する注目の存在です。また新人女優ルーシー役を演じるのは、太田緑ロランス。野田秀樹作品「表に出ろいっ!」で黒木華とダブルキャストのヒロインに抜擢され話題となり、その後もNODA MAP「南へ」、イキウメ「ミッション」、Bunkamura「もっと泣いてよフラッパー」など話題作に出演しています

ポリグラフ ―嘘発見器―

2014年11月19日(水) 19:00開演(18:30開場)
札幌市教育文化会館 大ホール

[指定席]
 4,500円(税込)
 (教文ホールメイト、KitaraClub会員4,000円)
[自由席]
 2,500円(税込)

※割引チケットは教文プレイガイドのみの取扱
※未就学児の入場はご遠慮ください。
チケット発売開始 2014年9月18日(木)

チケット取扱
教文プレイガイド/TEL 011-271-3355
道新プレイガイド、大丸プレイガイド(南1西3)
チケットぴあ(Pコード:438-735)、ローソンチケット(Lコード:19973)
※自由席は、教文プレイガイドのみ取扱い
※車椅子ご利用のお客様は前日までに教文プレイガイドまで
  ご連絡ください。

主催:札幌市教育文化会館(札幌市芸術文化財団)
共催:北海道新聞社
後援:札幌市・札幌市教育委員会
    カナダ大使館/ケベック州政府在日事務所
企画制作:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)


吹越満

1965年生まれ。84年、ワハハ本舗に参加、99年に退団。
95年『贋作・罪と罰』、98年『Right Eye』野田秀樹作・演出作品に出演。
その他の主な舞台出演作品に『DORA』(フィリップ・ドゥクフレ演出)、『エレファント・バニッシュ』(サイモン・マクバーニー演出/03年初演、04年再演)、『農業少女』(野田秀樹作/松尾スズキ演出)、『シダの群れ』(岩松了演出)等がある。また89年から継続している『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』では、俳優らしからぬ実験的な<演芸>を展開。ひとり舞台の可能性を追求するソロ・パフォーマーでもある。映画やドラマにも多数出演。
主な映像出演作に『冷たい熱帯魚』(園子温監督)、『土竜の唄』(三池崇監督)、『警視庁捜査一課9係』(ANB)、「僕のいた時間」(CX)、「軍師官兵衛」(NHK)などがある。

森山開次

神奈川県生まれ。21歳でダンスを始める。2001年エジンバラフェスティバルにて「今年最も才能あるダンサーの1人」(英・Scotsma誌)、2005年ソロ作品『KATANA』にて「驚異のダンサーによる驚くべきダンス」(米・New York Times紙)等と評され、2007年ヴェネチアビエンナーレ招聘。2012年発表『曼荼羅の宇宙』にて芸術選奨舞踊部門文部科学大臣新人賞ほか3賞を受賞。平成25年度文化庁文化交流使。稀有な透明感と“美獣”ともたとえられる独特の存在感で、演劇・映画など活動は多岐に渡る。主な出演作品に 演劇:『スケリグ』(勝田安彦演出)、『サロメ』(鈴木勝秀演出)、『家電のように解り合えない』(岡田利規演出)、『Lost Memory Theatre』(白井晃演出)、映画『茶の味』(石井克人監督)、『カムイ外伝』(崔洋一監督)、『円卓』(行定勲監督)、テレビ『からだであそぼ』ほか。

太田緑ロランス

札幌市出身。フランス人の父親と日本人の母親との間に生まれる。早稲田大学第一文学部在学中より、モデル、舞台、映画など、ジャンルを問わず活動開始。2010年野田地図番外公演『表にでろいっ!』で、中村勘三郎と野田秀樹の娘役を演じる。主な舞台出演は、世田谷パブリックシアター『審判』『失踪者AMERIKA』(演出:松本修)、岩佐了3本連続公演『センター街』(演出:倉持裕)、NODA MAP『南へ』(作・演出:野田秀樹)、日仏共同制作『Understandable』(作:前田司郎 演出:Jean de Pange)、イキウメ『ミッション』(演出:小川絵梨子)、Bunkamura『もっと泣いてよフラッパー』(作・演出:串田和美)。TVドラマにNHK『ハゲタカ』など。

ロベール・ルパージュ / 構想・脚本

1957年カナダのケベック州生まれ。優れた脚本家であると同時に、舞台に映像表現を取り入れた先駆者として一世を風靡。最新のテクノロジーを積極的に取り入れる一方、東洋の文化、とりわけ日本の伝統芸能への造詣の深さを活かした演出も得意とする。卓抜した芸術性とエンターテインメント性の融合によって演劇以外のジャンルでも活躍し、シルク・ドゥ・ソレイユ『KA』『TOTEM』の演出も手掛ける等、世界のアートシーンで目を離すことができない存在である。2007年には、かつてピーター・ブルックやピナ・バウシュも受賞した、Europe Theatre Prizeを受賞。最近の来日公演作品にはシルヴィ・ギエム、ラッセル・マリファントと共演した『エオンナガタ』(2011年ゆうぽーとホール)、『ブルードラゴン』(2010年東京芸術劇場)などがある。

映像:ムーチョ村松
照明:佐藤 啓
音響:眞澤則子
音楽:鈴木羊
舞台監督:瀬ア将孝
著作権代理:(株)フランス著作権事務所